「オユ10 2565」の車体修復が完成

2013年9月6日

 当会の前身である「ふるさと鉄道保存協会(当時保存車両活用研究会)」は、平成10年にのと鉄道(株)様から貴重な鉄道郵便車オユ10 2565を譲渡していただき、当初は旧能登線甲駅で、後に七尾線能登中島駅に移し、同社のご支援、ご理解のもと保存活動を続けてまいりました。その間、屋外保存で外板の痛みや塗装の剥離が生じ、会員の手で補修、塗装等の作業を随時行ってきたものですが、限られた機材と人数では各所に発生する劣化を抑えるのが精いっぱいでした。

 そうした中、石川県の「能登半島地震復興基金」にのと鉄道(株)様から「オユ10車体修復と活用」として応募していただいたところ、めでたく採択されました。昨年末には扉部分の修復が始まり、今夏の本格的な修復作業で9月に完成を見ました。その車体は現役当時に検査出場して以来、約30年ぶりに美しい輝きを取り戻しました。
 今後とも、この鉄道郵便車オユ10が能登半島観光のスポットとして注目されるよう保存と活用に努め、スタッフ一同、力の限り鉄道郵便の歴史を目に見える形で後世に語り継いでまいりますので、引き続きご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます。

 

                   鏡のようにツルツル輝く車体に駅舎や公園の樹木が映り込みます ♪♪

inserted by FC2 system