｢鉄道郵便車オユ10｣ふみカード発売

1998年10月10日(土･祝)

オユ102565がのと鉄道甲駅において初めての一般公開｢オユ10まつり｣で公開された日、石川県鳳至郡(現鳳珠郡)の郵便局で結成した｢鳳至内部会｣は甲郵便局が中心となって｢鉄道郵便車オユ10｣ふみカードを制作し、関係郵便局と｢オユ10まつり｣会場で発売しました。ふみカードは、郵政省(当時)が1989年から発売していたプリぺードカードで、金額分の切手、はがきを郵便局窓口で引き換えることができました。当時は、テレホンカード(電信電話公社～ＮＴＴ)、オレンジカード(国鉄～ＪＲ各社)といったプリぺードカードが全盛期で、プレミアが付くカードは投資対象になったものもあったほどです。ふみカードは静かなブームで愛好家により使用、収集されました。現在でもテレホンカードは公衆電話で、オレンジカードはＪＲの多くの駅自動券売機で使用できますが、ふみカードはその後の利用減少により2006年に廃止されています。
このふみカードは台紙に1000円券２枚がセットされ、台紙には金沢輪島線郵便車などのイラスト、金沢鉄道郵便局管内の郵便線路図、歴史と車中継送区分の説明が印刷されました。カードのデザインは車体修復と塗装したばかりのオユ102565の写真、車内作業のイラストでした。鉄道、郵便いずれの愛好者にも喜ばれたと思われます。台紙入りセットは鉄道各社の記念カードでもよく販売されており、収集、保存している方も多くいます。